今年、新しいレースシューズを一足迎えました。
アシックスの メタスピードエッジ です。
昨年はナイキのヴェイパーフライ、
一昨年はアディダスのアディオスプロ3。
メーカーを渡り歩きながらレースに出てきましたが、
今回は久しぶりに アシックスに戻ってきた 形になります。
シューズそのものの性能や、過去モデルとの違いについては、
また別の記事でじっくり書こうと思います。
今日のテーマは、
「新しいレースシューズを、どう使い、どこまで履くか?」
についてです。
履き潰しすぎも、温存しすぎももったいない
新しいレースシューズを買うたびに、いつも悩むことがあります。
- せっかくの高性能シューズだから、しっかり使いたい
- でも履き潰してしまうと、肝心のレースで性能が落ちてしまう
- かといって「もったいない」と温存しすぎると、本番でうまく扱えない
この 「履き潰しすぎ問題」と「温存しすぎ問題」 の間で、いつも揺れます。
僕はトライアスロンやフルマラソンを走るので、
レースシューズに求めるのは、
- タイムを押し上げてくれる反発
- レース後半までフォームを支えてくれる安定感
- 終盤の一歩を前に出させてくれる“背中のひと押し”
です。
その性能をできるだけ落とさずに、
かつ、自分の足とシューズの相性をしっかり馴染ませる。
そのバランスをどう取るかを、あらためて考えてみました。
どこまでを「レース用」として使うか
ここからは、あくまで僕の感覚ですが、
メタスピードエッジのようなカーボン入りレースシューズは、
おおよそ次のように考えています。
ピーク性能はおよそ〜150kmくらい
一番「シューズが元気だな」と感じるのは、
走行距離150kmくらいまで のゾーンだと思っています。
- クッションの沈み込みと戻りが心地よい
- カーボンの反発もダイレクトに感じる
- 足裏の疲労感も少ない
このあたりが、
「レースで使って一番頼りになる状態」だと感じます。
[h3] 200〜250kmくらいまでを「レース投入の上限」に
そこから少しずつ、
- クッションのヘタり
- 反発の“鋭さ”の減少
を感じ始めるのが、
200〜250kmあたり だとイメージしています。
僕自身は、
フルマラソンやトライアスロンの勝負レースで使うのは、累積200〜250kmまで。
これくらいを、ひとつの目安にしようと思っています。
もちろんモデルや体重、走り方によって個人差はありますが、
「そろそろ練習用に回していこうかな」と考え始めるラインです。
そこから先は「ポイント練習用シューズ」にシフト
累積距離が200〜250kmを超えてきたら、
- Aレース(本命レース)では、もう少し新しめのペアを使う
- このシューズは ポイント練習専用 に回していく
というように役割を変えていくつもりです。
完全に“引退”させるわけではなく、
第二の人生として、
- LT走
- Mペース走
- インターバル練習
などでまだまだ活躍してもらうイメージです。
どんな練習でメタスピードエッジを履くか
次に、「どのメニューで履くか」です。
僕の中では、レースシューズは M・T・Iペース中心 に使っていこうと考えています。
マラソンペース走(Mペース走)
まずいちばん相性が良いのが、Mペース走 です。
- 4’30〜4’40/km前後で10〜15km
- その前後をEペースでつないで、合計20km前後
このあたりのメニューは、
そのままフルマラソン本番のイメージに近い練習になります。
ここでレースシューズを履くことで、
- 本番に近いフォームの感覚
- 地面から返ってくる反発の受け方
- 終盤の脚の残り方
を、事前にチェックしておきたいと思っています。
LT走(Tペース)
次に、LT走(Tペース) でも積極的に使いたいと思っています。
- 4’15〜4’20/kmで20分
- 2000〜3000mをTペースで数本
こういった「しんどいけれど粘るゾーン」の練習は、
フォームが崩れやすいポイントでもあります。
そこでレースシューズの反発と軽さを借りることで、
- できるだけ姿勢を保ったまま
- マラソン後半に近い負荷を短時間で再現する
そんな使い方をしたいと考えています。
インターバル(Iペース)は“ここぞ”の日に
Iペース(1000mインターバルなど) も、
ときどきレースシューズで走ろうと思っています。
- 1000m×4〜5本(3’55〜4’05/km)
- 800mのインターバル数本
心拍をしっかり上げるこのゾーンでは、
- 足への負担
- シューズの消耗
もそれなりに大きくなります。
なので、毎回レースシューズにするのではなく、
「今日は動きのキレをチェックしたい」
「レースが近いので感覚を合わせておきたい」
という“ここぞ”の日に絞って、
インターバルでもメタスピードエッジを履いてみるつもりです。
ジョグやレペは、基本的に別シューズで
逆に、
- Eペースジョグ
- 200m・400mの短いレペティション
といったメニューでは、
普段のトレーニングシューズを中心 に使う予定です。
レースシューズの寿命を無駄に削りすぎないようにしつつ、
トレーニング全体のバランスを取りたいと思っています。
[h2] まずは「慣らし運転」からスタートする
新品のメタスピードエッジは、
いきなりMペース走やインターバルには投入せず、
まずは 慣らし運転 から始めるつもりです。
具体的には、
- Eペースジョグ5〜8km
- その後に流し(100m×4〜6本)
こういったメニューを数回挟んで、
- 足入れの感覚
- 接地の位置
- 反発の方向
を身体に馴染ませていきたいと思っています。
そのうえで、
- 短めのT走
- 10km前後のMペース走
という順番で、少しずつ負荷を上げていくイメージです。
メタスピードエッジの細かい話は、また今度じっくり
今回は、
- メタスピードエッジを迎えたタイミングで
- 「レースシューズをどこまで履き、どの練習で使うか」
という 使い方の話 を中心に書いてみました。
肝心の、
- ヴェイパーフライとの違い
- アディオスプロ3との履き心地の差
- 自分の走りとの相性
といった、シューズそのものの話は、
実際に何本かポイント練習やレースで使ってみてから、
また別の記事でじっくりまとめようと思います。
「メタスピードエッジのレビューが気になる」という方は、
もう少しだけ待っていてもらえると嬉しいです。
その頃には、
「何キロくらいまでをレース用にして良かったか」も含めて、
もう少し具体的にお伝えできると思います。
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