KINトライアスロン大会レポート|ケーキ屋が全力で遊んだ1日

大会レポート

今年はじめてロングディスタンスの宮古島トライアスロンにチャレンジしてから、

僕はすっかり「長い距離のトライアスロン」にハマってしまいました。

もう一度あの感覚を味わいたくて、

年内に出られるロング大会を片っ端から探してみたものの…

  • ほとんどがすでにエントリー終了
  • もしくは距離が短い大会ばかり

そんな中で見つけたのが、おきなわKINトライアスロン。

  • 2025年、日本で年内最後のロング寄りのミドルレース
  • 今年でまだ2回目
  • 昨年は落雷で途中中止になったという、なかなかインパクトのある大会

正直、情報は少なかったですが、

「沖縄で、ロング寄りの距離を走れる大会はここしかない」

そう思って、迷わずエントリーすることにしました。

大会前のモヤモヤと、沖縄の空

京都は冬へ。気分はなかなか上がらず…

6月に出場した琵琶湖トライアスロンからだいぶ日が経ち、

京都はどんどん冬に向かっていく時期。

  • 朝晩は冷える
  • 店も忙しくなってくる
  • 体も気持ちも「トライアスロンシーズン終わった感」

正直、KINに向けたテンションは、そこまで上がりきっていませんでした。

練習は続けていても、

「ほんまにまた海で泳いで、自転車乗って、走るんか…?」

と、自分にツッコミを入れたくなるような、

そんなモヤモヤした気持ちのまま日々が過ぎていきました。

那覇に降りた瞬間、「あ、まだ夏やん」

そんな状態のまま当日が近づき、

飛行機で那覇空港に降り立った瞬間——

「あ、まだ夏やん」

空の青さ、空気の温度、湿度。

京都とはまったく違う “夏の残り香” に、一気にテンションが上がりました。

僕は昔から沖縄が大好きな場所。

「やっぱり沖縄でトライアスロンできるのは最高やな」と、

空を見た瞬間にスイッチが入ったのを覚えています。

ただ一つ気がかりだったのは スイムのコンディション。

  • 大会1週間前に台風発生
  • ありがたいことに大会2日前に通過したものの
  • 現地はまだ波が荒れ気味…

スイムが得意とは言えない僕にとって、

これはなかなかプレッシャーでした。

レースデータとリザルト

まずは今回の結果をまとめておきます。

  • 日時:2025年11月16日
  • 大会:おきなわKINトライアスロン
  • トータルタイム:5:37:07
  • 総合順位:87位/344人

種目別では、

  • スイム:44:32(249位/344)
  • バイク:2:43:37(168位/344)
  • ラン:1:59:03(37位/344)

見ての通り、

スイムはまだまだ課題だらけ、

バイクで少し盛り返し、

ランで一気に追い上げる、という展開になりました。

ここからは、当日の3種目を振り返っていきます。

スイム:台風明けの激波との戦い

試泳の時点で「2kmいけるか…?」と不安に

当日は晴れ。

気温も高く、コンディション自体は悪くないのですが——海は別。

  • 台風通過直後で波が強い
  • 試泳の段階から、うねりをしっかり感じるレベル

苦手なスイムでこれは、正直かなり堪えました。

試泳しながら、

「これ、ほんまに2kmいけるんか…?」

と不安になりつつも、本番スタート。

スイム強化の成果は? それでも順位はまだ下位

今年はスイムも地味に強化してきたつもりだったので、

  • 息が上がりすぎないように
  • 波に逆らいすぎず、リズムを崩さないように

を意識して泳ぎ続けました。

体感的には、

「今までの自分より、ちゃんと泳げてる」

という手応えもありました。

…が、フタを開けてみると 249位/344人。

「波があったから仕方ない」で終わらせず、

来年はせめて真ん中くらいには入りたい と、改めてスイム強化を誓う結果になりました。

バイク:ブレーキトラブルからの巻き返し

スタート直後にまさかのブレーキパッド接触

バイクパートは、まさかのトラブルからスタート。

走り出してすぐ、

「あれ? なんか進まへん…?」

と思ったら、ブレーキパッドがタイヤに触れている 緊急事態。

すぐにメカニックさんにヘルプをお願いして、

調整してもらうことになりました。

ここで約3分ほどロス。

気持ちも少し焦りましたが、

「ここで慌ててもしゃあない。ここから積み上げたらいい」

と切り替えて、改めてスタートを切りました。

坂、坂、坂。それでも積み上がっていく手応え

コースは「さすが沖縄」と言いたくなる 坂だらけ。

  • 上り
  • また上り
  • さらに上り

と、なかなか脚にくるレイアウトです。

ただ、ここ数ヶ月は

  • 室内バイク練習(ジムバイク&ローラー)
  • FTPまわりのインターバル
  • 筋持久力アップのメニュー

をコツコツ続けていたので、

坂多めのコースでも 脚が最後まで残ってくれた 感覚がありました。

結果として、バイク単体では 168位/344人。

決して「バイクが速い人」の領域ではないですが、

少しずつ強化の手応えを感じられるパートになりました。

「バイクが強くなると、ランにも脚を残せる」

この感覚を味わってしまうと、

今後も自転車の追求は終わらなさそうです…。

ラン:ここだけは譲れない、僕の勝負パート

行きは登り、帰りは下りの11km×2周コース

最後のランは、得意とまでは言えないけれど、

「ここだけは譲れない」と思っているパート。

コースは、

  • 行きが登り基調
  • 帰りが下り基調
  • それを11km×2周

という、なかなかタフな設定でした。

でもこの日は、バイクパートで

  • おにぎり
  • あんぱん
  • 大福

と、しっかり固形物を入れていたおかげか、

スタート時点で 元気満々。

しっかり追い抜いていく感覚が気持ちいい

ラン序盤から、

  • 「脚は重いけど、ちゃんと前に進んでる」
  • 「呼吸はきついけど、まだ踏ん張れる」

そんな感覚が続きました。

後半は少しダレたものの、

それでも前の選手を一人ひとり拾っていくように追い抜いていけて、

ラストまで粘ることができました。

結果は、ラン単体で 37位/344人。

「やっぱりランで挽回できると、気持ちええなあ」

と、ゴールしながら心の中でニヤニヤしていました。

ケーキ屋なのか、アスリートなのか。自分でも分からへん1日

トータルの結果は、

  • タイム:5:37:07
  • 総合:87位/344人

「どうしても100位以内には入りたい」と思っていたので、

個人的には 納得のミドルレース になりました。

トライアスロンは

  • スイム
  • バイク
  • ラン

と、3つのパートがある分、

毎日なにかしらの練習をしようと思えば、いくらでもやることがある スポーツです。

ケーキ屋として仕込みや営業をしながら、

その合間にトレーニングを続けていると、

「僕はパティシエなのか? アスリートなのか? もはや何者なんや?」

と自分でもツッコミたくなることがあります。

それでもやっぱり、

KINトライアスロンのような大会で全力で遊ぶ時間は、

僕にとって 生きている実感をくれる時間 です。

レース後は肉祭り。アフターパーティまでがトライアスロン

レース後には、楽しみにしていた アフターパーティ も。

  • たくさんのお肉
  • 同じ大会を走り抜けた仲間たちとの会話
  • 「あそこキツかったよな」「あの坂ヤバかったよな」という振り返り

しっかりエネルギーを補給して、

心もお腹も満たされました。

スイムは波が強く、

バイクもランも登りの多いタフなコースでしたが、

最後まで 気持ちを強く保って走りきれた大会 だったと思います。

おわりに|また次のスタートラインへ

KINトライアスロンは、

  • 台風明けの激波
  • 坂だらけのバイク&ラン
  • そして、沖縄の空と海

いろんな意味で記憶に残るレースになりました。

まだまだ課題はたくさんありますが、

スイム・バイク・ランそれぞれの伸びしろを感じられたことも事実です。

パティシエとしてケーキを焼きながら、

アスリートとしてレースにも挑戦する。

そんな「よく分からない生き方」を、

これからも続けていけたらいいなと思っています。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

また次のレースでも、ケーキ屋が全力で遊んだ1日を、ここで報告します。

走るパティシエとして、ケーキのことも少しだけ

トライアスロンやランニングのことを発信していると、

「ケーキ屋さんなのにそんなに走るんですか?」と、よく聞かれます。

僕の中では、

「幸せは体から」

というコンセプトが、

ケーキ作りとランニングの両方の真ん中にあります。

体がしんどいと、

どれだけおいしいものを食べても、

どこか全力で楽しめない気がしています。

だからこそ、THE NICOLE では

• 低甘味、低脂肪を中心としたスイーツ

• 食べたあとに胃が重くなりにくいバランス

• 日常の中で、“ちいさなごほうび”として続けていけるケーキ

を大事にして、毎日お菓子を作っています。

走る人にも、そうでない人にもやさしいスイーツを

「走るパティシエ」が作るスイーツは、

• ランニングやトライアスロンをしている人

• 忙しい毎日の中で、ちょっとだけホッとしたい人

どちらにも寄り添えるものでありたいと思っています。

お店に来られない方にも楽しんでいただけるように、

シフォンケーキをはじめとしたスイーツは オンラインでも購入できます。

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レースのごほうびに。

練習後の一切れに。

なんでもない日のコーヒータイムに。

「走るパティシエ」のケーキが、

あなたの毎日のどこかのタイミングで、

ちょっとだけ元気を足せる存在になれたらうれしいです。

――――
【THE NICOLE 店舗情報】

京都の洋菓子店「THE NICOLE(ザ・ニコル)」
ふんわりしっとり食感にこだわったシフォンケーキと、からだにやさしいスイーツをお届けしています。

〒602-8243
京都府京都市上京区奈良物町481出水団地318
営業時間:10:30〜16:00
定休日:月・火

▶オンラインショップはこちら
https://nicolesweets.theshop.jp/

▶ホームページはこちら
https://nicolesweets.theshop.jp/

京都の洋菓子店「THE NICOLE」店主・ニコルです。
ふわふわシフォンケーキや体にやさしいスイーツを作りながら、マラソン・トライアスロンにも挑戦している《日本一走るパティシエ》でもあります。
若い頃から心と体について学び続けてきた経験を活かし、「おいしい」「楽しい」「またがんばろう」と思える時間をお届けするのがライフワーク。
ブログでは、お菓子作りのコツはもちろん、走ること・生き方・メンタルのことも、等身大の言葉で発信していきます。

大会レポート日本一走るパティシエ
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