トライアスロンとフルマラソン、どう切り替える?走るパティシエのシーズン優先順位

ランニング基礎 練習について

トライアスロンとフルマラソン、そして時々ウルトラマラソン。

走るパティシエとして、僕の一年はいつも「何かのレース」に向かっています。

ただ、どれも本気でやろうとすると、

全部を同じ熱量で追いかけるのは正直むずかしい。

そこで大事になってくるのが、

シーズンごとに「何を優先するか」を決めておくこと

この記事では、僕が実際にやっている

  • トライアスロン期
  • マラソン期(フル&ウルトラ)

この2つの切り替え方と、考え方の優先順位を書いてみます。

トライアスロン期:3種目バランス重視のシーズン

「全部そこそこ」ではなく「崩壊させない」がテーマ

トライアスロンシーズン中は、

  • スイム
  • バイク
  • ラン

3つの種目をどう配分するかがポイントになります。

僕の場合、テーマは

「どれか1つをゼロにしない」

「苦手種目を“崩壊させない”」

こと。

具体的には、

  • ラン:週4回(ポイント2本+ジョグ2本)
  • バイク:週2回(ジムバイクでLT or インターバル)
  • スイム:週1〜2回(1,000mゆっくり+50mインターバル)

合計すると週7〜8回ですが、

基本は 1日1時間以内 なので、やりすぎ感はあまりありません。

「全部を伸ばす」というより、

  • ラン:現状維持〜ちょい伸ばし
  • バイク:底上げ
  • スイム:“沈まない程度”から“ちょっとマシ”へ

くらいのイメージでバランスを取っています。

バイクとスイムは「嫌いにならない距離感」で続ける

3種目やっていると、どうしても

  • 好き:ラン
  • 嫌い:スイム
  • しんどいけど大事:バイク

みたいな差が出てきます。

でも、トライアスロンは総合得点のスポーツなので、

苦手種目を嫌いになりすぎると完走自体がしんどくなってしまう。

だからスイムとバイクは、

  • 追い込みすぎて嫌いにならない
  • でもレースで困らないくらいの最低ラインはキープ

この“ちょうどいい距離感”を意識しています。

マラソン期:ラン優先に切り替えるタイミング

トライアスロンが終わったら「ランの比率を一気に上げる」

トライアスロンのメインレースが終わったら、

次に控えているのは フルマラソン のことが多いです。

このタイミングでやるのはシンプルで、

「ランの比率を一気に上げる」

こと。

  • ラン:週5〜6回
    • Mペース走
    • Tペース走(LT走)
    • ロング走
    • ジョグ
  • バイク:週0〜1回(気分転換レベル)
  • スイム:ほぼお休み、たまにリフレッシュで泳ぐ程度

こんな感じで、「ランニングのシーズン」にスイッチします。

ペース走とロング走の優先順位

フルマラソンに向けてのランでは、

  1. Mペース走(マラソンペース走)
  2. Tペース走(LT走)
  3. ロング走(Eペース)

この3つをどう回すかが大事だと感じています。

僕の中の優先順位は、

  • レースペースに慣れるための Mペース走
  • 乳酸閾値を上げる Tペース走
  • それらを支える ロング走

トライアスロン期には、ここまでランに寄せられないので、

マラソン期は「ようやくランだけに集中できる時間」という感じです。

ウルトラマラソンとトライアスロンが重なる時期

スケジュールはカオス。でも「全部全力」はやらない

一番ややこしいのが、

  • ウルトラマラソン
  • トライアスロン

この2つが近い時期にあるとき。

正直、スケジュールはカオスです(笑)

  • ウルトラ用にロング走を増やしたい
  • でもトライアスロンのバイクとスイムも完全には切れない

こんな状態になるので、

この時期だけは「全部全力」をあきらめます。

優先順位は、

  1. 怪我しないこと
  2. ウルトラに向けた脚づくり
  3. トライアスロンの“最低限ライン”の維持

という順番。

「全部100点を取りに行くんじゃなくて、どこも赤点にしない」

そんな感覚でメニューを組みます。

共通していちばん大切にしていること

いつでも最優先は「ケガをしない」

トライアスロン期でもマラソン期でも、

一番大切にしているのは、

ケガをしないこと

ここだけは、どんなシーズンでも揺らぎません。

  • 練習量を増やしたくなったときこそ、一度立ち止まる
  • 脚や腰に違和感を感じたら、無理してポイント練習をやらない
  • どうしても疲れが抜けないときは、勇気を出して休む

レースは毎年ありますが、

身体はひとつだけなので。

「走るパティシエ」の生活リズムとシーズン切り替え

仕事では1日10時間近く立ちっぱなしでケーキを作り、

そのあとにランやバイク、スイムをする。

周りから見れば、ちょっと変わった生活かもしれません。

でも僕にとっては、

  • シーズンごとに狙うレースがあって
  • それに向けて練習の比率を少しずつ変えていく

この流れが、すごく心地よく感じています。

「今はトライアスロン期だから、3種目を楽しもう」

「次はマラソン期。ランに集中する時間がやってきたな」

そうやって切り替えていくことで、

同じランニングでも、毎シーズン新鮮な気持ちで向き合える気がします。

おわりに|全部やろうとしないから、続けられる

トライアスロンとフルマラソン。

どちらも本気でやろうとすると、

時間も体力もいくらあっても足りません。

だからこそ、

  • シーズンごとに「優先順位」を決める
  • すべてを100点にしようとしない
  • その代わり、長く続けられるペースを大事にする

この3つを意識するようにしています。

「トライアスロンもマラソンも興味あるけど、

どっちをやればいいか分からない」

そんな人の参考になればうれしいです。

京都の洋菓子店「THE NICOLE」店主・ニコルです。
ふわふわシフォンケーキや体にやさしいスイーツを作りながら、マラソン・トライアスロンにも挑戦している《日本一走るパティシエ》でもあります。
若い頃から心と体について学び続けてきた経験を活かし、「おいしい」「楽しい」「またがんばろう」と思える時間をお届けするのがライフワーク。
ブログでは、お菓子作りのコツはもちろん、走ること・生き方・メンタルのことも、等身大の言葉で発信していきます。

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